実習の難しさとは

医療という職業は、何か物を販売しているわけではありませんよね。あのような職業は、自分の智恵をフルに活かし人を助けるという少し特殊な職業なのです。体調が悪い時、病院へ行って先生に診察してもらいますがどの先生も動揺していませんよね。仕事とはいえ、人の命を左右する仕事となりますので、もしも自分が任されたら診断に凄く時間がかかってしまい動揺してしまいますよね。実はそのようなことにならないために、医歯薬業界を目指す学生は日々実習を行っているのです。誰でも、実習の最初の頃はやる気だけで実際に行った経験はありませんので色々な先輩に付いて歩くことで覚えていくのです。それから徐々に一人で実習をしていくのですが私たちが想像できないくらい何度も何度も実習を行い、「人の体調」ということについて少しずつ詳しくなっていくのです。医歯薬系実習の難しいところは、生身の人間を使って診察等の実習を行いたいところですが、診察結果を誤ってしまってはその方の命が危険となります。そういったところが難しいところなのではないでしょうか。「先輩と一緒に行えば良いじゃないか。」と思われると思いますが、業務中は忙しくてじっくり丁寧に教える余裕が無いのです。また、新卒などで入社するのは一人ではありませんので一人一人丁寧に教えている時間など本当にありません。新人の頃は、積極的に色々なオペやセミナーに参加することで自分の知識を増やしていくのです。